店舗外装デザインの費用相場は?業種別の目安と設計時のポイントを解説!

「通りすがりのお客さんを引きつけたい」
「お店の雰囲気をもっと伝えたい」

そんなときに見直したいのが、外装デザインです。おしゃれで目を引く外観は、道行く人の関心を惹き、店舗の第一印象を大きく左右します。

本記事では、店舗の外装デザインにかかる費用相場を坪単価・業種別に紹介します。設計時に押さえておきたいポイントも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

【坪単価】店舗の外装デザインの費用相場

店舗の外装デザインにかかる費用は、坪単価で約10万円~目安です。素材やデザインによっても異なりますが、基本的には内装デザインに比べて高額になります。

外装デザインの費用には、塗装費や看板の設置費も含まれるのが一般的です。木材やタイルといった意匠性の高い外壁材を使用したり、LED演出を取り入れた看板を設置したりする場合は、坪単価が20万円を超えることもあります。

ほかにも、屋根の葺き替えやサッシ交換などさまざまな工事が必要なので、費用を安く抑えたいなら工事内容を絞り込むことが大切です。

【業種別】店舗の外装デザインの費用相場

店舗の外装デザインは、集客の手段や店舗の用途によって求められる設計が異なります。費用も業種によって変動するため、事前に自店舗の相場を把握しておきましょう。本章では、美容室や学習塾といった業種別に外装デザインの費用相場を紹介します。

【美容室】30万〜100万円程度

美容室の外装デザイン費用は、坪単価で約2万円〜5万円、総額で約30万円〜100万円が相場です。主な費用内訳は以下のとおりで、店舗の規模や工事内容によっても変動します。

内訳費用相場
外壁塗装工事費約20万円~50万円
植栽工事費約2万円~10万円
照明工事費約3万円~10万円
看板工事費約10万~20万円程度
フェンス工事費約2万円/1㎡
デザイン費総工費の約10%

大きなガラス面を用いたファサードやモルタルを使ったナチュラル系のデザインなどは、費用が高額になる傾向にあります。看板も個性が重視されますが、オリジナルロゴや立体加工などを取り入れると費用が高くなるでしょう。

美容室の外装には清潔感や開放感が求められるため、植栽や照明にもこだわってデザインするのがポイントです。

【飲食店】40万〜150万円程度

飲食店の外装デザイン費用は、看板代や装飾費も含めて約40万円〜150万円が相場です。厨房設備の排気ダクトや給排水設備の設置など、飲食店特有の工事が発生する場合は、追加費用がかかることもあります。

飲食店では店舗の外観が集客力に直結するため、デザイン性の高い外装や目を引く看板、夜間でも視認性の高い照明などを取り入れるのがポイントです。

また、レストランやカフェのように店内の雰囲気を重視する業態では、外装から内装への連続性を重視した設計が求められます。素材やサインも高額になりやすいため、予算に応じて工事内容を考えましょう。

一方テイクアウト中心のカジュアルな店舗では、シンプルな看板と塗装で済む場合も多く、比較的コストを抑えられます。

【歯科医院】30万〜200万円程度

歯科医院の外装デザイン費用は、30万円〜200万円が目安です。看板だけでもウィンドウサインで30万円〜、ファサード看板で45万円〜と差があり、外壁材や照明の追加によっても総額が変動します。

歯科医院では、患者が安心して来院できるよう、清潔感や信頼感を与える外観にするのがポイントです。実際の事例でも、明るい色合いの外壁にしたり、曲線を取り入れた柔らかな印象のファサードにしたりといった施工が多く見られます。

清潔感を維持するために汚れが付きにくい素材を採用し、メンテナンスの負担を軽減するのもおすすめです。

【学習塾】20万〜80万円程度

学習塾の外装デザイン費用は、約20万円~80万円が相場です。最小限の塗装や看板設置であれば30万円以内に抑えることも可能ですが、ブランドイメージや視認性を重視する場合は80万円以上の予算が必要になるケースもあります。

学習塾の外装では見た目のインパクトよりも、信頼感や通いやすさを前面に出すのがポイントです。入口付近に大きく目立つ看板を設置したり、夜間でも安全に通塾できるように照明を工夫したりする事例が多く見られます。

またビル内テナントであれば、入口までの案内サインを整備するのもおすすめです。ターゲットとなる保護者や生徒のニーズを意識し、必要な要素に絞って費用を配分しましょう。

店舗の外装をデザインする際のポイント

店舗の外装をデザインする際は、見た目の美しさだけでなく、実用面も重視することが重要です。ここでは、店舗の外装デザインで気を付けたい3つのポイントを解説します。

安全面や機能性に配慮する

店舗の外装デザインを考える際は、安全性や機能性にも十分な配慮が必要です。

たとえば耐火性に優れた外壁材を選べば、万が一の火災時にも被害を最小限に抑えられます。特に防火地域や準防火地域に該当するエリアでは、建築基準法により耐火性能が求められる場合もあるため、法規制の確認が必要です。

また店舗の立地や業種によっては、店内外の騒音対策が求められます。快適な環境を保つためにも、ALCパネルのように防音性に優れた防音材を選ぶのがおすすめです。

店舗のコンセプトに合わせて外観デザインを統一する

外観デザインは、店舗のコンセプトに合わせて統一するのがおすすめです。統一感のある外観はブランドイメージを強化し、顧客に店舗の個性や世界観を明確に伝える役割を果たします。

たとえば、ナチュラルな雰囲気を大切にする店舗なら、アースカラーで外観をデザインし、看板にも木材を取り入れるとよいでしょう。内外装にブランドカラーを反映させれば、店舗全体に一貫性を持たせられます。

売れる導線を考慮して看板の設置場所を決める

店舗の外装デザインでは「売れる導線」を意識するのも重要です。来店客の動線を考慮して看板の配置を決めれば、集客力や購買意欲を高める効果が期待できます。

看板の設置場所は、通行人の目線の高さや歩道からの距離を考慮して決めるのがポイント。夜間営業をしている場合は、外壁に照明を配置し、看板の視認性を高めるのもよいでしょう。

店舗の外装デザインは「売れる雰囲気づくり」の第一歩

外装デザインは、売れる店舗づくりにおける最初のステップです。来店客は店舗の外観から第一印象を受けるので、ブランドの世界観に合わせて看板や外壁のデザインを決めましょう。

「看板デザイン相談所」では、看板だけでなく内外装デザインからブランディングまで、お店づくりをトータルでサポートしています。ご相談は無料なので、理想の店舗デザインを実現したいという方はぜひお気軽にお問い合わせください。